台湾台北市にある中山堂4Fにある劇場珈琲のショップデザインの事例を紹介する。
台湾での初めてのデザイン及びブランディングの実践の場となった。
SNSを攻略する
まず、台湾はフェイスブックでの交流が盛んに行われているため、SNS(Facebook)をどう使って、カスタマーとのタッチポイントを形成し、来店促進に繋げるかがポイントとなった。
SNSでの来店促進に強い興味を抱かさないといけないことから、まずは、計画的な体験型のワークショップを計画すること。それに伴い、ショップのデザインを進めていくことになった。
ただ、現地にいる時間も限られている中での、マーケティング調査を行う中、一番感じたのが若者を含めた文化への意識の高さ。日本文化への興味がある中で、自国の文化への興味もあることが、ヒヤリング調査などを通じて見えてきた。
建物が歴史文化の高い物件のため、シンプルなデザインを要求があるため、ソファー席を配置し、アンティークテーブルを配置するシンプルなものとなった。
ただ、メインがユーザーを計画的に集め、劇場珈琲を認識させることが重要だったため、ワークショップデザインにほぼほぼ集中していた。
体験型カフェ
ショップのデザインで大切なのはコンセプト設計だ。
コンセプトのないショップは、ユーザーに対しての訴求効果を以上に弱める。言い方は悪いが、アクが強ければ強いほどユーザーの記憶には定着しやすくなる。
こういった部分を考慮しながら、体験型のカフェならいい意味での興味を抱くと感じた。
台湾自体が親日国ということもあって、文化的な交流を意識した、ワークショップの計画は考えている以上の効果を発揮した。
伝統的な楽器を演奏したり、伝統的な踊りを踊ったり、あるいは伝統的な工芸品、日本のお茶の文化体験など。体験を通じた文化の交流を意識した。
必ず週に一度のワークショップを開催することを、顧客の深層に根付かせるのに、フェイスブックだけの広告戦略で6ヶ月程度かかった。
飲食業の開業に関していえば、6ヶ月の認知獲得期間は当たり前なのだが、やはり自分が関わるプロジェクトとなると、気が気でなくなるおもいで過ごす日々が続いた。
顧客理解
飲食店にとって、顧客理解はなくてはならないデザインフェーズとなる。
また、マーケティング、ブランディングの観点からも顧客を理解することに集中する意味合いは高くなる。
顧客の深層から表層までを理解し、ニーズがどこに存在するのか。立地からして、客層はどのあたりまでがターゲットとなりうるのかなど、事細かく診断することを求められる。
国は違えど、顧客は必ず自らのニーズを満たすために、その場にやってくる。
その辺りをしっかりと理解することが、成功の近道なのだと、僕たちは考えている。
水出し珈琲は中でも人気の高く、お値段も比較的高い。
NGOのイベント風景。
KEEL PROJECTでは、ショップデザインをオールインワンでサポートしています。出店計画、ブランディングなど多岐に渡りサポートしております。