僕たちが考えるキッチンルームは家族の「たまり場」です。これは注文住宅だけではありません。僕たちはリフォームであってもこういった考えを軸に計画を練っていきます。
家族が自然と集まり、偶発的なコミュニケーションが幾度となく繰り返される場所。宿題や趣味、夜のBAR・・・。キッチンはそこに住む家族にっとての「たまり場」となります。
KEEL PROJECTが提供するキッチンは全てオーダーです。オーダーはコストがかかると思われますが、意外とそんなことないんでよね。
今回は、僕たちが住宅設計でもっとも心血を注ぐ場所。「たまり場キッチン」について書いてます。
目次
風が住まう家のキッチン
今の住宅設計において、キッチンは単なる料理をする場所以外の意味を持っています。これは僕が設計をする際に、もっとも大切にしている部分でもあります。
キッチンって家族が1日の出来事を共有し、コミュニケーションを深める場所ですよね。また、交流の場だったりします。ただ、キッチンってよく来客には見せたくない。なんていう風潮がありますが、僕たちは違います。
「自慢してください」と皆さんに言います。
隠すのではなくキッチンは魅せるのです。
家族のたまり場
キッチンが家族の中心にある最大の効果は、家族間のコミュニケーションが爆発的に促進することです。料理の準備や食事の時間は、家族が自然と集まります。日々の忙しさからは一旦距離を置いて、自分たちの言いたいことを言いまくる。貴重な時間となります。子供が学校であったことをただ、「うん、うん」と料理をしながら聞く。夜、子供が寝静まってから僕たちは仕事や子供の話をする。キッチンは家族のたまり場です。
家族の絆
家族が一緒に料理をすることは、食事をただするだけのものより深いコミュニケーションを得られます。料理って結構創造的なプロセスですよね。段取りであったり、味を想像したりと。忙しい。家族が一緒に何かをつくりあげることって僕たちはすごく重要だと考えています。こういったプロセスは家族の絆を強くします。また、互いを理解し尊重しようとします。一緒に過ごす時間が多くなることで、絆はより深くなります。
デザインの工夫
キッチンを家族の「たまり場」として機能させるためには工夫が必要です。例えば、広いカウンターを設けるだけで、料理をしながらでも他の家族が何かをできる。こうするkとおで家族が自然と集まる空間をつくりだすことができます。また、キッチンとダイニングを同一動線上に配置することで、家族の核がキッチン空間となります。
家族の「たまり場」としてのキッチンは、単に格好良い空間をつくりだすだけではありません。家族の絆を深め、一緒に成長する場所として機能します。
そう。キッチンは家族にとって、友人にとっての「たまり場」なのです。
僕たちが採用するキッチンの形状を紹介
L型キッチン
L型キッチンは、その名の通り「L」の形をしたキッチンレイアウトで、二つの壁が接続している角に配置されます。このデザインは人気があり、特に限られたスペースを効率的に使いたい場合や、キッチンとダイニングエリアをスムーズにつなげたい場合に適しています。僕が一番好きなキッチンの形態です。
効率的なワークトライアングル
L型キッチンは、冷蔵庫、シンク、調理台(コンロ)を効率的な三角形の配置に設定しやすいです。これにより、調理時の動きが最小限に抑えられ、キッチン作業の効率が向上します。
料理付きの家族にとって、L型のキッチンを選択する価値は高くなります。
開放感のある空間設計
L型キッチンは、空間を最大限に活用しながらも、開放感を保つことができます。これにより、キッチンがリビングルームやダイニングエリアと自然につながり、家族や来客との交流がしやすい環境を作ることが可能です。
多機能性
L型の配置は、カウンタースペースを増やしやすく、食事の準備エリア、食品の保管場所、時にはカジュアルな食事スペースとしての機能も担えます。また、キッチンカウンターを増設することで、さらに多くの作業スペースや収納が可能になります。
収納の最大化
二つの壁を利用することで、キャビネットや引き出しを多く設けることができ、広範囲にわたる収納空間を提供します。これにより、キッチン用品や食材を整理しやすく、すっきりとしたキッチンを保つことができます。
柔軟なデザインオプション
L型キッチンは様々なサイズやスタイルの家に合わせやすいため、多くのインテリアデザインと調和しやすいです。また、スペースの制約に応じてカスタマイズが可能で、幅広く対応できます。
ゾーニングの容易さ
L型レイアウトは、調理エリアと食事やリラックスをするエリアを自然に分けることができます。このゾーニングにより、キッチン内の活動が整理され、より機能的な使い分けが可能になります。
これらの特性から、L型キッチンは機能的かつスタイリッシュで、家族のライフスタイルに応じた多目的な使用が可能です。適切な計画とデザインにより、使い勝手の良い快適なキッチンスペースを実現することができます。
2列I型キッチン
2列I型キッチン、またはダブルギャレーキッチンとも呼ばれるこのレイアウトは、対向する二つの長い作業台やキャビネット列が特徴です。このデザインは特に狭いスペースに最適で、効率的な作業フローを提供します。
効率的なワークトライアングル
2列I型キッチンでは、冷蔵庫、シンク、コンロが直線上または簡単にアクセスできる対向するカウンター上に配置されることが多いです。これにより、調理作業がスムーズに行える効率的なワークトライアングルが形成され、キッチン内の動線が最適化されます。
省スペース設計
狭いスペースや長い細長い部屋に最適なこのレイアウトは、限られた場所でも最大限の収納と作業スペースを確保します。キッチンの活動が一直線上または並行して行われるため、余計な動きが減り、空間を有効に活用できます。
分離された作業ゾーン
2列の配置により、食事の準備、調理、清掃などの各作業を異なるゾーンに分けやすくなります。例えば、一方のカウンターで食材の下ごしらえを行い、もう一方で調理と盛り付けを行うことができ、作業の効率が向上します。
複数人での作業の容易さ
2列のレイアウトは、複数人でキッチンを使用する際にも適しています。お互いに干渉することなく作業ができるため、家族や友人と一緒に料理をする際にも快適です。
柔軟な収納オプション
対面式のカウンターは、収納スペースを増やす大きなチャンスを提供します。上部キャビネット、下部キャビネット、引き出しを豊富に設けることが可能で、キッチンツール、食器、食材などを整理しやすくなります。
ベンチレーションの考慮
2列I型キッチンでは、良好な換気システムが必要です。特に狭いスペースで調理する場合、効果的な排気や空気の循環が重要となるため、適切なレンジフードや窓の配置が推奨されます。
カウンターキッチン
カウンターキッチン、特にワークスペース拡張型は、現代の家庭で非常に人気があります。このタイプのキッチンは、機能性とソーシャルな空間の需要を組み合わせた設計で、オープンプランの住宅レイアウトに最適です。以下に、カウンターキッチンのワークスペース拡張型の特性とメリットを詳述します。
開放的な空間
カウンターキッチンはリビングルームやダイニングエリアと一体化しており、空間に開放感をもたらします。これにより、家族や来客とのコミュニケーションがしやすくなります。
広いワークスペース
拡張型のカウンターキッチンは通常、長いカウンタートップを備えており、複数の人が同時に作業できるスペースを提供します。これは、大量の食事の準備や、家族や友人との料理活動に適しています。
多機能性
カウンタートップは、調理スペースとしてだけでなく、食事スペース、子供の宿題スペース、カジュアルな会話の場所としても使用されます。また、下部には多くの収納が可能で、キッチンツールや食器、食材の整理に便利です。
デザインの柔軟性
カウンターキッチンはさまざまな材質やデザインでカスタマイズ可能です。モダンからクラシック、カントリースタイルまで、どんなインテリアデザインにも調和しやすいです。
社交的な環境の促進
キッチンが開かれた空間にあることで、料理をしながらでも家族や友人との会話が楽しめます。これにより、キッチンが家の社交的な中心地となります。
作業効率の向上
広いカウンタースペースと開放的なレイアウトにより、複数の作業が同時に効率的に行えます。これにより、調理時間の短縮とストレスの軽減が期待できます。
カウンターキッチンのワークスペース拡張型は、現代家庭のライフスタイルに対応した、多目的で社交的なキッチン環境を提供します。これにより、家庭内の活動がより楽しく、実用的なものになります。
ただしです、カウンターキッチンは開放的な分、より広い空間を必要とします。広い空間を確保することが難しい場合に、カウンターキッチンを採用すると、使い勝手だけでなく、多目的に使用することが難しくなります。
まとめ
KEEL PROJECTが提案するキッチン空間は、ただの調理場ではなく、家族の「たまり場」です。
朝、日差しがキッチンに入り込み、新しい一日が始まります。キッチンのカウンターで、朝食の準備を始めます。
コーヒーメーカーが淹れたてのコーヒーを滴らせる音、パンが焼ける香りが、まだ眠たげな家族を優しく起すことをイメージするんです。
あなたの手がける朝食は、一日のエネルギーとなり、家族の笑顔を引き出します。
昼下がり、キッチンはあなたの創造の場になります。レシピ本を広げ、新しい料理に挑戦することも、窓辺のハーブを摘んで、いつもの料理に彩りを加えることもできます。キッチンはあなたの個性を映し出し、創造性を刺激する空間となります。
夕方、家族が集まる時間。キッチンは再び賑やかさを増します。子どもたちは宿題をし、家族が一斉に一日の出来事を話します。あなたはキッチンで夕食の準備をしますが、それは単なる作業ではありません。家族のために、愛を込めて料理をする時間。オリジナルキッチンは、その大切な時間をより快適で、楽しいものに変えてくれます。
夜、食事が終わり、家族が一日を終えていく時間。キッチンは静かな灯りの下で、ほっと一息つける場所になります。カップに注がれたお茶の温もりが、一日の疲れを癒してくれます。オリジナルキッチンは、あなたの生活のリズムに合わせて、いつも最適な場所を提供してくれます。
僕たちKEEL PROJECTが提案するキッチンはオリジナルです。単なる日常に最高の彩りを与えてくれます。オリジナルキッチンは、あなたの家族やあなたにとってかけがえのない「たまり場」となります。この空間を大切にしたいと考え、僕たちは設計をすることを心がけています。